02



とりあえず、実恋ちゃんに知らないと言われ(当たり前だ)、怪しい者じゃないとアピールするために自己紹介をすることになった。

「花開院伽宵です。本業は陰陽師ですが、今は訳あって上京して家政婦やってます。以後良しなに」
「……陰陽師って、おもいっきり怪しいじゃねぇか!」
「胡散臭いというか…」

あ、はい。失敗したみたいですね!
田島と三橋は陰陽師って何って栄口に聞いてるし。
ちょっと栄口!そんなあからさまに困った表情せんとって…!
陰陽師は立派な職業やから!厨二とかとちゃうから!

「つか何で実恋のこと知ってんだよ?」

最もな質問キタ(笑)
しかもなんか監督とかシガポとかあいちゃんまで来たし。
これでトリップしてきたみたいですてへっwwなんて言ったら完璧頭おかしいやつに見えるやん!

「…いやぁ、あのですね、うち昔実恋ちゃんのチア見てファンになったんですけど、この前たまたまこの近くで見つけて張ってたら野球部のマネジってことが分かって…それでこっそり練習見てたんですけど、朝早かったのでついグラウンドの隅で寝てしまい、さっきそこのレフトくんに踏まれた、ということです」

どやっ!
嘘がペラペラと出てしまうこの血が憎い…。竜二と同じとか認めません…!
ハッ、脱線してもた…。

「え、あたしのチア見たんですか…?」
「大ファンです!」

いや、実際チア見たことないけど。まぁ実恋ちゃんが大好きなのはほんまやし!嘘言ってへんし!

周りのみんなも一応納得してくれたみたいや。
阿部とか泉はストーカーがどうのこうの言ってるけど、実恋ちゃんが可愛いのでよしとする。

「それなら、伽宵ちゃんだっけ?
実恋ちゃんと千代ちゃんの手伝いしてもらっていい?
今ちょっと試合前で忙しいのよ」
「喜んで!」

 


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -