02



お昼にはあたしの作った替え歌、"千代ちゃんなう!"を鼻歌で歌っていたら伽宵ちゃんもなんと原曲を知っていたようで…"実恋ちゃんなう!"を歌ってくれた。

ぐっ、嬉しくて鼻血が出そうだぜ伽宵ちゃん…!

「実恋は俺の嫁だぞ!」
「何言うとるん!?せっかちな男にロクな奴はおらんねん!」
「…?花開院さんにもそんな人いるの?」
「おい天パ表出ろやぁ…!」
「ヒィィィィ」
「つかさっきの歌何だよ、怖ぇよ」
「うちの愛を歌った"実恋ちゃんなう!"」
「(伽宵ちゃんの愛いただきましたぁぁあ!!!)ありがとう伽宵ちゃん!じゃあ、あたしも"伽宵ちゃんなう!"を歌「歌うな」

「……」
「……」

「………伽宵ちゃんな「やめろって」

泉ちゃんとオカンに阻止されたなう……

――
――――

「今日の練習はここまで!」

監督の合図で練習が終わった。

今日は伽宵ちゃんがいてくれたおかげで、おにぎりがいつもより早く出来たりと、はかどったし(さすが家政婦!)、とっても楽しい練習だった。

改めてお礼を言おうと振り返ると、何やら考え込んでいる伽宵ちゃんの姿。
(あれ…?)

「伽宵ちゃん!」
「…!実恋ちゃん!」
「今日はどうもありがとうね!もうみんな帰るけど、伽宵ちゃんは帰らないの…?」
「いや、それが…」
「?」

伽宵ちゃんは、家出して上京したということを打ち明けてくれた。

「そっか…話してくれてありがとう、伽宵ちゃん」
「あ、いや…だ、大丈夫だからね」

苦笑いの伽宵ちゃんを見て、胸が締め付けられるようだった。

「伽宵ちゃん……その、」

あたしはこの続きを言ってもいいのか。
あたしが勝手な行動して…もし……

「いいんじゃねぇか?うちの家族も喜ぶだろうし」
「悠?」
「なっ!」

話しを聞いていたらしい悠一郎に背中を押された。

「…うん、ありがとう。伽宵ちゃん!あたしの家に泊まらない?」
「え?」
「ご飯とかはあたしも悠一郎の家にお世話になることが多いんだけど…」
「伽宵ならみんな喜ぶだろ!」
「実恋ちゃんっ…田島ぁ……お世話になります!」

あたしは鼻からの出血多量で死なないように気をつけよう。そう、誓った。
(伽宵ちゃん可愛いよぉぉお!!!!)

翌日、伽宵ちゃんが我が1年9組に転校生としてくるんだけど…あたしは授業に集中できるか心配です。

スクバに入ってる、あのお札の色が少し薄まっているのが気になるけれど…

「実恋ちゃん!!行こう!」
「うん!」

伽宵ちゃんが可愛いので、あたしは今日も元気です!

* * *

氷乃ちゃんからいただきました!
あんな駄作に沿って書くの大変だったよねorz
ごめんなさい、そしてありがとう^^
やっぱり二人で千代ちゃんなうを歌うべきだよね…。オカンになんと言われようとも!(笑)

それでは本当にありがとうございました。

 


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