「愛している」と告げるたびに遠ざかる僕らの距離
例えば昼休みの屋上で・・・
グラウンドから聞こえる笑い声を背に告げてみても
例えば放課後の帰り道で・・・
赤く染まる空へと視線を向けたまま呟いてみても
この想いは君まで届かない
何が悪かったのかと考えれば、きっと一番初めからダメだったんだ
こんな始まりでなければ、この言葉はもっと素直に君に届いただろうか?
あんな始まりでなければ、この想いはもっと深く君の胸に沁みただろうか?
「愛している」
そう言葉にしても、君は悲しそうに微笑んでこう言うんだ
「今は誰も見てないよ?」
嘘から始まった関係は、どうしたら修復出来るんだろう?
「愛している」
そう告げるたびに、君が悲しそうに微笑んで遠ざかって行くような気がした・・・・
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