遠い昔にした契りが果たされることをずっと願っていた

見慣れたはずの景色でさえ
昔の写真と比べれば確かな変化があった
それは喜ぶべき事なのか、それとも悲しむべき事なのかも分からない

でも確かに私の中には寂しさが溢れて
あの頃と変わってないものなんてないんだ
そう実感した瞬間に涙が溢れそうになった

指にはめたビーズの指輪は
もう私には似合わなくなってしまったけれど
それでも外せないのは
きっと私がまだ願っているからだ


「早く帰ってきなさいよバカ」



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