10 満面の笑み
マイとエドのかなり未来の小話
私的には書けて大満足!("▽"*)
全体のバランスを見て、位置を模索。
ここだと思った場所を見つけたら固定して、小さなビンからピンを2つ取り出す。
両上の隅にそれぞれ刺して、3歩下がって改めて全体を確認。
「よしっ!」
上出来だと思わず頷く。
するとちょうど一段落ついたのか、研究室にこもっていたエドが部屋へとやって来た。
私はそんなエドを振り返って笑顔で問いかける。
「ねぇ、これどう?」
「ん?何がだ?」
疑問符を浮べつつも私の横までやってくるエド。
しかしすぐに増えたそれに気付くと小さく笑みを浮べる。
「あぁ、この前の写真か・・・」
「うん!4人で撮るのは始めてだったから、絶対にここに貼りたかったんだ」
リビングにある大きめのコルクボード。
そこには様々な写真が貼り付けられていた。
エドと私二人で映っているものや、エドの隙を見て撮った渾身の一枚。
逆に私一人で映っているものもあるし、やんちゃな家族が一人増えてからのものも多い。
そこに今日、去年新たに増えた我が家のお姫様も映った1枚が加わった。
家族4人で撮るのはこれが始めてだったから、どうしても見るたびに笑顔になってしまう。
「こいついい顔で笑ってるな」
「エドが抱っこしてるからよ」
「マイが声掛けるまでは膨れてたぞ?」
「えーそうだったっけ?」
思わずクスクスと笑い混じりに写真を見つめる。
どの写真も私にとっては宝物で、いつも見てるだけで笑顔になる。
「・・・・・これからもどんどん増えていけばいいな」
そう小さく囁くように言えば、後ろから抱きしめられて笑われる。
「それは写真がか?
それとも、子供がか?」
「っ!!!
写真の方です!!!」
思わず大きな声で答えれば、エドの笑い声はますます大きくなった。
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