05 もしあの時に戻れたら

リオとエドのよく分からない小話
連載後的な感じかな?いちおう・・・





「間違いなくうちはマイにお前の存在を教えなかった」




「は?」






不機嫌そうな声。


不機嫌そうな顔。


振り向けばそんな不機嫌そうなリオの視線は真っ直ぐと俺へと向けられていた。



思わず一歩下がる。






「なっ何だよ朝っぱらから・・・」




「よく考えた。

それこそ昨日の夜から今朝までず〜〜〜っと考えた。

んで出た結果、やっぱりお前が悪いって事になったんだけどよ」







あの時やっぱり漫画を見せなければよかっただとか、アニメ見てからさらに熱が上がったとか・・・


ブツブツとどんどんわけの分からない事を言い続けるリオの様子に、これはもしかしてあれかと思い至る。





(・・・・・徹夜明け)





そうだ、徹夜明け特有の妙なテンションとでも言うべきか・・・


とにかく正常ではない。





大佐に提出する書類があって、東部にやって来たのは昨日だ。


久しぶりの再会に、リオとマイが同じ部屋に泊まりたいと言ったのも昨日。


夕飯も終えて、二人が部屋に戻るのを見たのは夜の7時過ぎ頃だった。


まさかあれからずっと喋り続けていたんだろうかと思わず呆れる。



しかしそんな俺の様子には気付かずに、リオの愚痴のような言葉はまだ続いている。






「前はずっと一緒だったのに、お前と付き合い始めてからは離れてばっかだしよ。

あーーーほんと昔に戻れたらぜってーお前の存在教えねぇ・・・」




「・・・・・あ〜〜〜〜リオ、マイはどうしたんだよ?」







放置していたらいつまでも続きそうなリオの様子に、絶対に反応を示すであろう言葉を口にしてみた。


すると思ったとおり、ピタッとリオは静止する。






「・・・向こうの部屋で寝てる」




「一人にしといていいのか?」




「・・・よくない」







それだけ言うと、リオはムスッと顔を顰めたままドアへと向かう。


しかしそのドアから出る前に一度こちらを振り返り・・・






「・・・お前のその余裕出てきたところが腹立つ」






バタンッと閉まったドアに、数秒後小さく噴出した。



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