失敗しない誕生日プレゼント

「梓、梓ー!誕生日おめでとうなのだ!!」

「ありがとう。・・・・・・って、翼? 何コレ?」

「よくぞ聞いてくれましたー! これは、ぱっつんメンテナンスマシーン『まっすぐ切る男くん!』「はい、終了」

「ぬがが!何でなのだぁ!」

「前髪、翼のせいで伸びてこないの。だからメンテナンスなんて必要ないし」

「ぬぬ?変だぞ? 前髪は自分で切ってるんじゃないのか?」

「・・・・・そんなこと、言った覚えないけど」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「おーい、翼−、・・・っと、木ノ瀬か」

「不知火先輩、こんにちは」

「お、そういえば今日は誕生日だそうだな。翼から聞いたぞ?」

「ぬいぬいも梓をお祝いするのだ!」

「ああ、そうだな。おめでとう。そういえば、翼、木ノ瀬にやるプレゼントは出来たのか?」

「うぬ!・・・でも、梓が貰ってくれないのだ・・・」

「爆発するかもしれませんから」

「まぁ、そうだな。貰わないに限る」

「ぬが−−!これは爆発しない!さっき試したんだからな!」

「試した?自分で?」

「違うぞ−。彗に頼んで試してもらったんだ!」

「「えっ!!!!!」」



翼の頼みなら何でも聞いちゃうアフォの子・彗。翼発明品の餌食に。




「・・・そうか、あれはお前の仕業か、天羽」

「!っうわ! お、脅かすな昴!・・・って、どうした?何か怒ってね?」

「・・・彗が泣きついてきたんですよ。それは綺麗に切りそろえられた前髪になって」

「ぬぬ!聞いたか?梓!ぬいぬい!俺の発明は成功したのだ! というわけで、梓−」

「い・ら・な・い」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「ぬ、彗」

「あっ!」

「え」

「っ、はははははははは!な、何?彗、その前髪!」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「きれいに切り揃っちゃって・・・っはは!お、お腹、痛い」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「木ノ瀬・・・笑い過ぎ、だぞ・・・っ、ぶぶっ!」

「不知火先輩・・・・木ノ瀬・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「ってか、僕とお揃いじゃん。似合ってるよ?・・・っははははは!!!」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「で?何でそうなったのさ?」

「木ノ瀬君だけには話したくない!このウルトラぱっつん!」

「木ノ瀬、マジ絞める。ちょっと来い」

「い・や・だ・ね」

「・・・ぷぷっ、木ノ瀬・・・それ位にしてやれ。彗が可哀想だろ・・・って、どうした翼?彗をじっと見て」

「・・・・・・・・・かわいい」

「「「!!!」」」

「うわああああん!! 翼ああああああああ!!!(ガバッ!)」

「何このバカップル」



◎あれ?梓君の誕生日文だったはずなんですが・・・←

 とにかく、梓くん誕生日おめでとう。

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