ぬくもりが消える前に | ナノ




贖罪の夢



『ねぇ、美味しい?』

『ああ、美味ぇよ。お前が作る甘味は最高だ』

『あははっ、銀時も最初は甘いもの嫌いだったくせにいつの間にか甘党になっちゃって』

『うるせーな。あ、団子おかわり』

『待ってて、今持ってくるから』







「っ、は…!はは…っ」



…懐かしい夢だった。忘れるはずもねぇ、あれは攘夷戦争中のことで、夢の中に出てきたあの女は…。



「今になって夢に出てくるとはなァ…」




なぁ、お前は今、何処に居る?





生きていてくれたら、と思う。恨んでくれても構わねェ。あの時、お前を見捨てたのは、俺だから。






なぁ、名前。
もし会うことがあったら、俺はお前に謝りてぇよ。











100804




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -