探索者ハリポタパロ

探索者ハリポタパロまとめ


組み分け&得意科目一覧
グリフィンドール
ヴァシリー 飛行術
寛介 闇の魔術に対抗する防衛術・マグル学
志鶴 呪文学
警官であるヴァシリーと志鶴はいいとしてさらっと紛れるホワイトヤクザ寛介。まぁ、寛介なら仕方ないよね。って感じで入れました。ハッフルパフでもよかった。スリザリンでもよかった。幅が広い好き←
警官二人はもうここしかない!って思ったので。


スリザリン
崇一 闇の魔術に対する防衛術
御苑 魔法薬学
紫青 魔法薬学
義乃 マグル学・呪文学
哲生 変身術
ここはもう何も言うことはないと思う。性癖危ないかやってることがやばい奴らの巣窟。基本好きな相手のためなら何でもやれる奴ら。狡猾のスリザリン、めっちゃ似合う。こいつら闇の魔法使いにはならないだろうな!!???←
スリザリン面子だけめっちゃ仲悪くない?
哲生がコミュ力お化けだから大丈夫と思いきや他がほぼ0、唯一平均以上なのが紫青っていうせいでこいつらめっちゃギスギスしてる
崇一が不穏な笑み浮かべながら死の呪文唱えるのめっちゃ似合うし怖い


ハッフルパフ
レネ 魔法生物飼育学・魔法薬学
彩音 呪文学・天文学
アイテル 薬草学
理由なんか無い、ただの癒やしだ←
この子たちは争いとかせずに学園でひっそり魔法生物と戯れながら学校生活を過ごしてほしい。バルヒェット家最高。なぜ探索者として生んでしまったのだ私は←
一番なかいいのは勿論ハッフルパフ。
ほのぼの、天使の集団、文句なし花丸。
でも相変わらずアイテルがあやねのこと「ヨメ〜」って呼ぶからレネが照れながらよく怒る。嫁って呼ぶのやめなさい


レイブンクロー
烏香 不得意科目なし
あかり 闇の魔術に対抗する防衛術・魔法史
衣織 天文学・古代ルーン文字学
恋 古代ルーン文字学・呪文学
他の寮に当てはまりにくくて且つ頭のいい子たち。またの名をスリザリン予備軍。下手するとこいつら色んなものを手のひらでごろんごろん転がし出すから別の意味で怖い。穏便に生きてくださいお願いします←
レイブンクローは平穏かな……あかりがグリフィンドール入れなくてぎりぃしそうだけど寛介から一言二言おだてられて「自由時間は一緒にいましょう」って言ってもらえれば機嫌戻る。
他の子はそれなりにコミュ力高いからそれなりにやってける。頻繁に開かれる勉強会とかいいな


寮対抗戦選抜メンバー
グリフィンドール
寛介、志鶴、ヴァシリー(くじ引きにて決定)
スリザリン
崇一、紫青、義乃(くじ引き後御苑ごねる)
ハッフルパフ
レネ、彩音、アイテル(挙手にて決定)
レイブンクロー
烏香、衣織、恋(挙手とくじ引き併用)


選抜メンバーからあかりが抜けた理由
「寛介さんと戦いたくありません」
選抜メンバーから御苑が抜けた理由
「なんであたしが志鶴と戦わなきゃいけないわけ?」
烏香が寮対抗戦に参戦した理由
「最初は渋りましたが哲生が参戦しないというので」
うん、お前ら似たもの同士やろ


寮対抗戦ルール
基本杖の奪い合い、怪我は出来る限り避けること。
制限時間は二時間、終了時杖の所持数が一番多い寮を勝利チームとする。
杖を奪われたものは退場することも出来るが、残留して杖を奪い返しての戦線復帰も可能
気絶してから二十分間意識のないものは失格とし、強制的に退場することとする。
退場した後の再入場は不可。
杖の譲渡は可能。
杖の他、一つに限り教員のチェックの下、道具の持ち込みを許可する。ただしハンデとして最上級生のみ持ち込み不可とする。
勝利した寮には点を与え、杖最多数所持者には可能な限り希望に添った得点を与えるものとする。




見たい対戦カードをぶつ切りで書いてみた。
寛介VSアイテル
「みーっけた」
目の前に軽やかに着地した男に、本村寛介は嬉しそうに目を細めた。
金色の髪に青い目、たくましく筋肉の付いた身体。魔法使いらしくなく、動きにくいというただ一つの理由でローブを脱ぎ去って輝くような顔で笑うこの男は、彼の友人であった。
アイテル・バルヒェット。ハッフルパフの監督生。
寮という垣根を越え、皆とわずかに年の違う寛介とも遠慮なく接してくれる数少ない人間である。
木の葉を透ける淡い光が似合い、土の香りを常にまといながら忙しなく駆ける男。
それが今寛介の目の前に立った。見つけた、と。彼は確かにそう言った。
「はぁい、寛介。調子はどうだ?」
「ええ、良好ですよ。特にまだ疲れることもしてませんし」
「そっかーそりゃ残念」
会話の調子はいつもどおり。一緒になった授業で遭遇したときのような挨拶の応酬。
しかしアイテルの言葉からは少々そこから逸脱したような響きが含まれていた。
残念。まさしく彼は敵である。
この寮対抗戦、親睦を図るためのレクリエーションであっても、寮の名を背負っている以上負けられないのである。
「温厚なハッフルパフともあろう貴方がわざわざ来るなんて……どういう風の吹き回しです?」
「ん?かわいい弟とその彼女にかっこいいところ見せたいお兄ちゃん心ってやつさ」
アイテルは笑う。その瞳には彼の言う弟の名残が確かに見えた。一つ下のかわいい弟。その気持ちはわからなくもない。
「なるほど、そういうことならば仕方ありませんね」
「そうそう、寛介はそういうのわかってるから好きだ」
「私も、あなたとこうしてみたいとは思ってました」
「お。一緒だな」
じりじりと、視線をそらすことなく距離をとる。
見詰め合う黒と青の瞳、そこにはもう先ほどまでぬるま湯のような心地よい空気はなかった。
ぴりぴりとその空気は肌を刺激する。いつ爆ぜて、この身を焼くかわからないほどに張り詰めていた。
四年から七年まで、幅広い生徒が参加する中、数少ない七年生同士の戦い。
観客席にいる生徒たちが皆固唾をのんでモニターを見ている。
そんな中二人は、ほぼ同時に杖を振った。
「エクスペリアームス<武器よ去れ>」
「ステューピファイ<麻痺せよ>」
赤い閃光がぶつかり合い、相殺する。
衝撃で巻き起こった風が木の葉をゆらし土を巻き上げたが、二人の攻防はまだ始まったばかり、終わることはなかった。
「インカーセラス<縛れ>」
「インペディメンタ<妨害せよ>、ディフィンド<裂けよ>」
「プロテゴ<護れ>、インセンディオ<燃えろ>」
「アグアメンティ<水よ>!馬鹿野郎森で火なんて使うな!」
「あなた読みやすいんですよ。フリペンド<撃て>」
「〜〜〜〜ッ、エバネスコ<消えろ>!!」
飛び交う光、取り巻く熱と水しぶき、発現と消失を繰り返す石つぶて。
上級呪文の応酬、恐ろしく早い状況判断。
その光景に、生徒どころか教師までもが息を飲んだ。
これが生徒同士の戦いだろうか。こんなもの、滅多に見られるものではない。
一歩間違えば怪我、死すら遠くはないような、気の遠くなるやりとり。
そんな荒々しい状況の中で、二人は笑っていた。笑いながら呪文を唱え合っていた。
楽しいのだ、これが。
卒業間近、遠慮など一切いらない友人との本気でのやりとり。今まで出来なかったのも、しようとすら言えなかったもの。それがぽんと目の前に転がってきた。
楽しくて仕方が無い。
二人の表情はそれをありありと語っていた。
時よ、止まれ。
二人を見て、何人の人々がそう願ったことだろう。
この一瞬が、彼らにとっては何よりも尊きものなのだと、ここにいる皆が知っていた。




レネVS烏香
「インカーセラス<縛れ>」
「ぐ……ッ!」
どこからともなく現れた麻縄に足を取られ、レネ・バルヒェットは地面に引き倒された。わずかに湿った土の感触、その上に生えた青々と茂る草のにおい。それらを知覚したその瞬間に腕をとられ瞬く間に後ろ手に縛り上げられる。
制限時間はまだ半分もすぎてはいない、45分がやっとというところだろう。だというのに彼はすでに傷だらけであり、息も上がりきっていた。

厄介な奴に目を付けられた。

この状況に至ってしまった理由に関して彼に問うとしたら、まず間違いなくこう答えるだろう。
じゃり、という足音に何とか首をひねって後ろを向いてみれば、その「厄介な奴」が歩み寄ってくる。
「よかった……もう鬼ごっこはやめにしよう」
乱れのない黒髪に、メガネの奥の黒い瞳。柔らかいその笑みは何人の女性を虜にしてきたか。
レイブンクローの代表生、篠宮烏香。その姿である。
「君たちほどこういった環境には慣れてないんだ。少し疲れてしまったよ」
レネの傍らに座りながらその笑顔を崩すことなく烏香は言う。だがしかしその言葉にレネはうんざりとした顔で答えた。
「何が馴れてないだ」
苦々しい顔で小さく吐き出す。
何を隠そうこの烏香という男、開始15分ほどでレネの姿を見つけてからずっとその背を追いかけ続けてきたのだ。時間にして30分、レネも足が遅いわけではないし森という環境は足場が悪い。その中で彼はこうしてレネを捕まえて見せた。
恐るべき手腕、レイブンクローきっての秀才と言われるのにも納得できる。
「本当さ。頭でっかちのレイブンクローは、外なんて滅多に出ない」
頭でっかち。
そう称されるだけでもまだましだろう。
グリフィンドール、スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフ。
四つの寮ヘの振り分けはそれぞれの資質によって行われる。
勇気、才能、知恵。他三寮はそのような特質を持つのに、ハッフルパフと言ったら勤勉さ。
ハッフルパフ生は何も持たない落ちこぼれ。
そういった烙印を押す生徒も少なくはない。
おそらく、烏香がまずレネを狙いに来たものそのせいだ。
まず楽に制圧できる。
そうした確信があった故だろう。
「嫌味、だ」
「そうかもしれない」
烏香は笑う。その表情から彼の内面が透けて見えることはない。
レネにはこの笑顔が気持ち悪かった。自分の周りにあるものとは全く質が違う、同じものと思いたくないような、そんな笑顔が気持ち悪かった。
そしてそう思っているだろうことを烏香は知っていた。レネは口こそあまり開かないが、その代わりに表情がよく語る。
「さて、だらだら遊んでいるわけにもいかない。君の杖をもらうよ」
烏香の杖の先がゆっくりとレネの身体のラインをなぞっていく。
「どこにある?ローブの裏?スラックスのポケット?靴下の中かな?」
逃亡初期こそ呪文で対抗していたレネだったが、後半において彼の武器はいつのまにか自らの足のみになっていた。
叶わないとみて、単純に杖をたたき落とされることを恐れてか。それとも何か策があってだろうか。しかしそれもこうなってしまえばもう遅い。すでにあちこちでぶつかり合いが始まっている今、助けが来るという希望も持てないだろう。
もしそれを、「人と限定する」ならば……。
「エマンシパレ<解け>」
「!」
ローブの袖口からわずかな閃光。
思わず飛び退くように距離をとり、まじまじと烏香はレネの挙動に視線を巡らせた。
ぱらぱらと地に落ちる麻縄。全てが落ちたことを確認すると、レネは懐から小さな笛を取り出す。
「……ハッフルパフに誇れるようなものはない」
グリフィンドール生のような勇気も。
スリザリン生のような才能も。
レイブンクロー生のような知恵も。
彼らには何もない。
「だからといって、戦う術が何もないわけでも、ない」
流れるような自然な動作で、笛に息が吹き込まれる。だがしかしそれから音が出てくることはなかった。否、その音色は人間程度の生物が知覚できるようなものではなかった。
「なめるな」
羽ばたきの音。
そこに満ちる音全てがそれにかき消された。
木の葉の擦れる音も、呼吸音も、心拍も、それに圧倒されていつの間にか主張することをやめた。
銀色の肢体。鷲の頭と馬の身体。金色の目が鋭く烏香を射貫く。
ヒポグリフ。
その姿を見てもなお冷静を保てていた頭は、その中のライブラリからその名を即座に導き出した。
誇り高いことで有名なその生物は、ゆらりとその頭をレネに向けて下げた。その頭、嘴をそっと撫で、レネはその青い目を目の前の男へ向ける。
「続きだ、レイブンクロー(頭でっかち)」
ここからは、二人でお相手しよう。





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