プロット例
小説家 小説
親 子
小説しか娯楽の無い世界
小説という名をした文字の羅列は、人々の中で様々な役割を負った
人の形をした文字たち
それは人々にとって、恋人であり、友人であり、教師であり、ときには親にすらなってみせた
いずれ、文字たちは人の手を借り、薄い紙の世界からの離脱に成功
ただその代償に、文字たちはそれまで確かにあった自我を失い、作家の従僕に成り下がった
いまや、小説は娯楽ですらなくなった
ただの奴隷になりさがってしまった
救いの無くなったこの世界で、人々は荒んでいった
彼らは嘆くだろう
全ては過ぎた願いだったのだ
文字に育てられた少女(主人公)
失った恋人を文字で埋めた青年
文字に囲まれた少年
年々増加する作家人口
作家人口増加に比例して増える小説
どんどん増え続ける小説たち
政府は一抹の不安を覚えた
このままでは、作家と小説の立場が逆転する
人間が文字に支配されるときがくる
それだけは避けなくてはならなかった政府は一計を案じた
だったら、互いに争わせればいいじゃないか
そして、政府は作家たちを招集した
「さぁ、淘汰しよう」
利き腕と首にそれぞれ付けられた爆弾
逃げる事は許されない
目の前にぶら下げられた報酬
勝てば得られる、人間への切符
戦え、戦え、戦え
ファーストステージ
バトルロワイヤル
セカンドステージ
チームバトル
サードバトル
人質奪還
サードバトル中、乱入する影
政府に用意された殺人人形
捕まる作家、人形。死刑を待つ身
牢獄の中での再会、修復
図書室で見つけた殺人人形の話
死に方は、人の熱に触れること
決着
その後の話
敬愛、親愛、友愛、情愛
愛に戦う創作者の物語
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