プロットまとめ

アンジェリカとは
アンジェリカの一日
朝はゆっくり起きる
ぼんやりして、しばらくしがみついている
起きると着替え
着替えはスーツケースの中、なかがどうなっているかはわからない。
着替えるととにかく何か暇つぶしをしている
本を読む
絵を描く
歌を歌う
彼女は何でもできて、しかしどこか味のある才能をしている(上手くはない)
昼餉の時間になると私にだけ飯を食わせ、自分は其の様子をじっと見ている。
何か食べないのかと自分のものを分け与えてみても食べなかった。
何なら食べるのか探ってみる。
あっさり解明、果物
向陽の手についた果汁も舐めとる
でも食べたり食べなかったりは気分。特に食物は必要ではない。
彼女は不可思議でとても意地が悪い。
風呂と寝間着出すシーンどうしようかなって感じ

向陽とは
向陽の一日
アンに後ろ髪を引かれながら起きて支度
朝餉は手伝いがやってくれるのを手伝う
朝食を食べながら一日の予定確認
いつもなら先生の仕事の手伝い
今日は娘さんの買い物の付き添い
洋服店、反物屋などをめぐる
いくつか和服、洋服を仕立てる。
その際向陽にも反物があてられる
辞退する向陽、素敵な柄ですが自分にハイカラなものは似合いません
その夜先生から呼び出し
君もこの手のものを一着は持っていた方がいいだろう
スーツを一着、シックなデザインのもの
着方は?わかります。じゃあ着てみてくれないか
着て見せて、それから帰る
不機嫌そうなアン
早く脱いで頂戴、貴方らしくないわ
そう思う
脱いで衣文賭けにかけて、寝間着になる
横になったところで乗ってくるアンジェリカ
貴方に似合うものを一番知っているのは私よ、其れだけ覚えておくといいわ


「今」の向陽とアンジェリカ
書いている向陽とそれを後ろで見ているアンジェリカ
まだかしら、まだかしら
待っていてくれるといったのはお前だろうに
慰めに既に書きあがっているものを眺めるアンジェリカ
振り返ってこら、とたしなめる向陽
あら、あらあらあら。目を丸くするアン
わたし、貴方にはもっと嫌われていたものと思っていたわ。
こんなに好いていてくれたのね
必死に悟られないようにしていたのね
ああ、なんて可愛い貴方、可愛い貴方。
押し倒してキスの嵐
甘んじて受けつつ目をとろかせる向陽
でもやっぱり、我慢するあなたよりこうやって素直な貴方の方が素敵だわ
つやつやとした唇を舐めとるアン
ほんの少し休んだらまたお書きなさいな、時間はたっぷりあるんだもの


向陽落ち込み↓浮上
何もないのに落ち込む向陽(情緒不安定)
夜になるとやってくる魔物
ひたひたと背筋を這ってやってくる
心臓を掴んで締め付ける
灰の中に入り込んで酸素の入る隙間をなくす
不安がやってくる
誰かの大丈夫を待っている。
無神経な励ましを、救いを待っている。
そんなものといつも戦ってきた
今夜も其れがやってくる
やってきた不安(描写引用可)
「大丈夫よ」
アンジェリカ
「あなたは、大丈夫よ」
無神経な励ましも救いも、与えられないものと思っていた
それは唯の甘えでしかない
自分が子供の儘でいる証でしかない。
諦めと引き換えに捨てなければいけないもののはずだ。
然しこの少女は、この女は
「お眠りなさい、あなたはそれでいいのだから」
彼は子供の様に泣いた、そして眠る。
「もう少しだわ」
そういう彼女の呟きは、聞かなかったことにした。


アンの消失、向陽荒み
向陽がまた落ち込んで、慰めてもらった。
その夜が明けて朝になる。
いつも通りに朝の支度をし、アンを起こそうとする
隣にアンがいない、鞄も無い
庭に出てみても小さい少女はいない
お嬢さんが迎えに来て朝餉に向かう
うわの空で飯の味も分からない
どこにいったのか皆目見当がつかない
向陽の知るアンジェリカは、向陽が連れ出す以外はあの部屋の中にいた。
休みをもらって連れ出した場所を回ってみる。
どこにもいない
家に帰ってきてやってくる不安
如何したらいいのかもわからず呆然とする
どうして?愛想をつかされた?
どんなところが悪かった?
悪い所しか見つからない、いい所が見つからない、離れられて当然の存在。
葉山向陽は、一人でいるのがふさわしい。
外から戸が叩かれる。
お嬢さんの声、外に出て応対を……
力が抜けて、立てない。
病は気から、とはよく言ったものである。



アンの帰還
離れがたい存在となってしまった自覚

食欲も無く寝込んでいる向陽
あれから何日経っただろう。
奥様やお嬢さんが来てくれる日もあったが、最近は断っている
アンが帰ってこないか、淡い期待をしている。
どうしようもないと言いながら、僅かな期待にすがっている
だからどうしようもないというのに。
こうなってからどこもかしこも弱くなった
涙腺が弱くなって、涙があふれる。
自分はこんなに弱い人間だっただろうか
そうだったに違いない
虚勢で硬く強かった皮膚は、すっかり柔らかくなってしまった。
帰ってきてほしい
それが叶うなら、私は何だってしよう
「何だって……」
「あら、それは本当かしら」
「本当かしら、私の可愛い子」
「本当だとも、お前が帰ってきてくれるなら私はなんだってするとも」
幻でもいい、問答を繰り返す。
幻は何度も同じ問いを変わった口で問いかける。
「本当?」「何でもしてくれる?」「貴方が?」「私のために?」
私は何度も同じ言葉を繰り返す。
「本当だとも、お前が帰ってきてくれるなら私はなんだってするとも」
「なら、一緒に行きましょう」
彼女が笑った。



彼女は言いました。
自分は魔女であると、この世為らざる存在であると。
自分はこの世界とは違う時間軸で生きていると。
彼女は先生方の言う化け物と呼ばれる存在でありました。
彼女を先生はお許しにならないでしょう。
また私も、彼女を衆目にさらす事等許さないでしょう。
よって私は彼女についていくことにしました。
彼女と同じ化け物になることにしました。
人間としての葉山向陽はここで殺して逝くことにします。
以上が葉山向陽の遺書となります
先生への手紙パート2

旅立ち
書き終わり、目頭を押さえながら万年筆を置く向陽
「あら、書き終わったの?」
喜々として寄ってくるアンジェリカ
「手紙は後で届けさせるわ、貴方が行くわけにはいかないもの」
「ああ、そうだな」
どこからか黒い手が手紙を持っていく
「さぁさ、参りましょ」
「ああ、行こうか」
指を鳴らすと衣装チェンジ
黒いドレスと黒いスーツ
緑のブローチと赤のタイ
二つの鞄をそれぞれ持って彼らは行く
「もう二度と離れたりしないわ」









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