Original - i
絶望色に染まる
気が付いたら、一人ぼっちになっていた―――
火と自分たちを狙う人間達の手から命からがら逃げ出した煌羅。
たまたま見物に来ていたソラに保護され、煌羅の身の安全を考えて少し離れた場所へ移動。
安全な場所から見えたのは炎の海と化した、森だった場所。
炎に焼かれて灰になる者や、無事に森を出られても人間達に撃ち殺されてしまう者。
煌羅の目に入ってきたのは、とても残酷な状況だった。
弓を扱う事はできても人間達に対抗する程の力を持っていない煌羅は、己の無力さを嘆き、その場で泣き崩れた。
(2012/06/29)