2017/12/22 01:33

何事も思い出に変えるには痛くて。
ひどく時間がかかって。
その時は死にたくなることも、消えたくなることもたくさんあって。
そして数年後には思い出さなくなる。
何てことを思う夜。

かみすぎた鼻はまるでトナカイのようで。
クリスマスよりお正月が恋しい私は、無事に年を越せるのかと一抹の不安が過る。
気が付いたら一年なんてあっという間。

思いがけず今年は自分の汚い面と、人の死とを直視する機会ばかりだった。
えげつない咳の後の、気持ちの悪い鉄の味を噛みしめながら。
眠るには遅すぎる夜を過ごす。


prev | next


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -