「あけましておめでとう、燐!燐は初夢、何を見たの?」 ひょこひょこやってきたしえみに今年もよろしくと挨拶をして、俺は「なすび食う夢!縁起良さそうだろ」と笑う。しえみに会うのは冬休み前以来だ。 「私ね、すごく素敵な夢を見たの!」 しえみは叶うといいな、とにこにこ笑う。…まさか新年から雪男関連じゃねー、よな?だったら立ち直れねえよ、俺。 「あのね、燐にご飯作ってもらう夢だったの!食べる前に夢が終わっちゃって、ちょっとショックで…。」 思わず固まっていると、しえみが上目遣いに見上げる。 「勝手に変な夢見ちゃってごめんね…?」 「バッバ、…バカだな!そんくらい、すぐ俺が叶えてやるよ!」 真っ赤になって、尻尾が勝手にバシバシと椅子を叩きつけている。 「本当?ありがとうっ!エプロン姿の燐、可愛かったんだよー」 とのたまう初恋の片想い相手に、新年からころされそうな俺はどうすればいいんだ。 完 (とりあえず後ろでにまにましている志摩の首を軽く絞めておきました。) 長くなってすみません。お粗末さまでした! ─────── ついったで塩わっふる先輩にあげたやつを此方でも(リサイクルは大事だよね!←) 2012/01/11 00:33(0) |