悪癖
消えた足跡を辿るように手を伸ばし、俺はそこへ触れた。悪癖だと自覚していながらも、指は凹凸を確かめるようになぞる。薄い腰が小刻みに震え、硝子の奥で瞳がきゅうっと細められた。
「くすぐったいよ」
うんざりするほど甘ったるい表情に溜め息が溢れる。こんなことを続ける意味だって、とっくにーーー
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