それ、もう一回言って



らしくないことを言ってしまったと後悔したが、時すでに遅し。瞳を大きく見開いた臨也は、言葉の意味を理解して腹を抱えた。耳障りな笑い声に俺が眉を顰めてもお構いなしだ。俺がフードを掴み上げた瞬間、声を顰めて奴は囁く。

「それ、もう一回言って」

甘えるような声色に、フードを掴んだ手が震えた。




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