嫌味なくらいできたやつ



眉目秀麗、才色兼備、そんな言葉じゃ足りないほどに完璧だと思う。何事も卒なくこなし、波風を立てずに振る舞うーーー嫌味なくらい、出来た奴。そんな人間が、どうして俺なんかを相手にしているのだろう。ルビーのように赤い瞳が愉しげに細められる。

「奈倉」

おとがいを上げて、彼は満足げに微笑んだ。




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