鬱屈



透明な酒杯の中で揺れる琥珀色の液体を眺め、薄茶の瞳が細められる。銀が散った独特な虹彩はどこか鬱屈としていてオレは重い息を吐いた。主君の前では柔らかく微笑んでばかりの幼馴染は、オレの前では態度を繕うことをしない。それがどういうことを意味しているのか、判ってしまう自分が心底厭だった。




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