ごめんね、諦めて。



"スパルタで行くから"そう言って教鞭を取った村田は、とてつもなく厳しかった。眞魔国では通用する手段ではまったく歯が立たない友人におれは重い溜息を吐く。

「僕は君の名付け親みたいに甘くないよ」

意地の悪い言葉に思わず苦い顔をしたおれを見て、村田は実に楽しそうに笑った。

「ごめんね、諦めて」




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