境界線 side.W



逃げられている、という自覚はあった。ぼくが手を伸ばしたところでユーリはひらりと身を躱してしまう。ぼくの手はいつも彼に届かない。隣を歩いていても、ぼくたちのあいだには境界線がある。ここから先は踏み込まない。だからお前も来ちゃだめだ。いっそ残酷なぐらい、やさしく微笑んでユーリは言う。




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