口唇/純粋/囁く



黒曜石にも似たまあるい瞳は、まるで純粋そのものだ。眠そうに瞬きを繰り返し、目尻に涙を浮かべる様子も愛おしい。

「むら、た」

薄く開いた口唇が、囁くように零した言葉に思わず表情を緩めてしまう。彼が寝惚けているのをいいことに、僕はそっと額に口づけを落とした。




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