映像/中身/我慢する



脳髄の奥で渦巻いては消えていく仄暗い映像は、まるで質の悪いフィルムのように明滅を繰り返した。視界が眩むほどに、ひどく気分が悪かった。胃の中身を全て吐き出してしまいたい。思い出したくもない最悪の記憶が警鐘を鳴らしていた。忘却は赦されない。忍耐など、とうに限界を迎えているというのに。




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