眩暈/悔しさ/霞む
目眩にも似た錯覚に陥る。視界は霞み、遠ざかっていく彼の表情はもうおれには見えなくなっていた。食いしばった歯がぎりりと嫌な音を立てる。悔しさが胸に込み上げて、苦しくてどうしようもなかった。離れていくあんたを引き留める術を、今のおれはなにひとつ知らない。
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