真綿
2016/02/07 16:35


芸能界が不倫やら薬やら大変ですね、というかそのくらいのニュースしか知らないのですが。

ゲス極のアルバムのCMが流れて、「私じゃない」とか「大人じゃない」とか聞く度に、言い訳に聞こえて仕方ないです。
奥さん含め女性たちはかわいそうだなと思うのですが、本人たちの問題なので別にどうでもいいです。不倫でも本気なら仕方なくない?なんて思ってる(子どもがいたらまた話は変わる)んですが、確かに順番が違うというのと、男の方はほんと謎。なんのフォローのしようもないというか、ただ謎。

歌をつくる人にとっては、不倫含めいろんな恋愛の経験が歌になって表れてくるのかもなんて思ったりします。
そういう意味でなんだかこういうスキャンダルはアーティストっぽい←

不倫とかサイテーというよりは、女性タレントさんが心配です。私が思うにいい人すぎて、上手にごまかせなさそう。



あと薬、ね。
薬は自分だけじゃなくて周りの人も不幸にするから無論ダメ。
でも、連日テレビでぼろくそ言われてるのを見ていると、なんか違うなと思ってしまいます。
間違いを叩くだけ叩いて終わり。
言ってることは正論だけど、なんだか気持ち悪い。

誰が何抱えてるかなんてわからないと思います。そこに手を出してしまうまでの経緯とか、そういうことは考慮しないのかな。友達に俺に関わるなってまで言ったりとかしてるのに。それってそうとう追い詰められてると思う。
真実はわかりませんが…
そういう裏がわかってからでも、たたくのは遅くないと思う。


すごく強気でたたいてるけど、それがすごく嫌です。
自分は絶対にやらないという自信なのか、
間違いを起こした人への追いうちなのか、
間違いを起こした人は「心が弱い奴」で、辛いことはあるけど間違いを起こさない自分は「心が強い人間」という心がどこかにあるんじゃないかって思えてしまう。

みんな辛いことはあるし、それでも頑張ってるんだよ、そんなのに頼っちゃダメだよってことなのかもしれないけど、
自分が間違いを起こさないでいられるのは自分が強いからじゃなくて、環境に恵まれてるからだと思うのです。
心配してくれる人がいて、怒ってくれる人がいて、悲しんでくれる人がいて、悪い道に誘ってくる人がいない。辛いことがあっても他のことで昇華できる環境がある。"まともな感覚"を育んでくれた環境がある。
最終的には自分の心が決めると思いますが、そういう環境が自分の決断を大きく助けてくれていると思う。

一般的な仕事をしてる分にはそんなことにお金使えんわーとか思うんですが、それも恵まれてるんだなと思います。そういう感覚が道を踏み外させないでいてくれる。
でも、芸能人はお金なんて腐るほどあるんだろうし。

人間って何がきっかけで弱くなるかわからないと思うのです。弱くなるというより、弱い部分が表面にでてきて、頭ではわかってるのにコントロールできなくなる、そんな感じ。

死ぬに死にきれず、
孤独になって、
自分でもうまくコントロールできなくなって、
苦しくて苦しくて、
そんなとき自分に(嘘でも)親身にしてくれる人が「楽になるよ」と言ってきたら、
わからないと思う。

自分は今冷静な頭だから、そんな場面になってもやらない!って思えるけど。
本当におかしくなったらわからない。


不倫も薬もやったことは悪いことだけど、他人がそろいもそろって悪いとジャッジすることなんだろうかと思ってしまいます。

悪い悪いってたたいて、たたいた奴は偉くて、強くて、正義で、自分はどうなん?と思ってしまうのです。
自分が同じ場面に立って、同じような場合に立って、それでも言い切れるのかなって。

人の心ってもっともっと複雑だと思う。
複雑で単純で、悲しくて楽しくて、優しくて残酷で、矛盾の塊みたいな。


中には、本当に最低な理由でやってる人もいると思いますが、そうじゃない人もいると思うのです。
ファンとかは裏切られたと思っても仕方ないだろうし、業界的には業界のイメージや影響力があるだけに厳しくいかなきゃいけないんでしょうね。
見えない世界だけに、断定できないことばかりです。




真綿の話。

人の心は見えないだけに、いろんなことに傷ついたり、イライラしたりします。
それでも、自分なりにきちんとやるのです。真面目云々じゃなく、お金はもらってるから相応の働きはしたい、自分のプライドを守るためにも。

たまにテレビで海外の風景を見たり、創作のために資料をあさってると、そういう生活に抑圧されてたものが生き返るのです。
でも、どちらかというと生き返ってうれしいというより、歯がゆい感覚が大きい。

小さい頃はあれ見たい!これ見たい!と思っていたのが、見たい!けどどうにもできない!…そういう感覚になってしまっている。
そんなこと思う自分も悔しい。

歯がゆくて、悔しくて、
でも自分の中の殺せない感情で、
見ないように聞かないようにそっと押し込めて、しまって、
日常に生きて、時間が過ぎて、
「真綿で首を絞められる」ってこういうことなんだと、思いました。

気づいたときは息苦しい。

大切なものはちゃんと持っておかないと、少なくともあきらめきれないうちは。

自分の大切なものや理想を意識すると、「戦う」ってこういうことなんだなって思います。


ブルーハーツの曲って魂が鳴ってるみたいって思う。
決して心地よいと思う歌声や音じゃないのに、楽しくて、スッキリして、全身の血が騒ぎだすみたいな。
言葉だけど言葉じゃなくて、
音楽だけど音楽じゃないみたい。


長々と、とりとめない話でした。










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