細部に神は宿る
2015/09/28 07:37

近藤喜文展に行ってきました!!
ずっと行きたかったのですが、いろいろあって、最終日の昨日やっと香川まで行ってきました(^^;

ほんとは巡業しないかなとか淡い期待をしてたんですが(笑)


近藤喜文さんはアニメーターさんでして、ジ○リ作品に関わっておいででした。
大好きな作品『耳をすませば』の監督さんです。
近藤さんはもうすでに故人でして、何故このタイミングで展覧会が?と思いながらも、ほんとにめったに展覧会なんてやってないなと思って行きたくてしょうがなかったのです(>_<)


最終日だけどかなり人がいました。
お子さん連れのお父さん、お母さんいたけど、主にお父さんお母さんがファンなんですかね?
小さいお子さんはあんまり興味なさそうなんだけど、親が「ほら!」って感じでした。


エスカレーターにムタのシルエットが(^^)
カフェでも特別なメニューがあったようで、展覧会そのものから少し外れたとこでこういうのって楽しいです(*^^*)

途中でこういう写真スポットがありました。


ベンチと木の手すりは本物で、あとは絵。
いや〜、よく考えたな!!
テンション上がりました(笑)

こうして見ても背景の力はすごい(^^;


近藤さんは『赤毛のアン』『火垂るの墓』など多くの作品に関わっていて、監督をつとめたのが『耳をすませば』でした。
あと金曜ロード○ョーの映写機回す紳士のアニメって宮崎駿さんと近藤さんの作品だったのね…!!知らんかった(汗)

アニメーターさんの展覧会は2回目でした。
背景の展覧会は何度か行っているのですが。
1回目は近藤勝也さんのもので、市が開いて、公民館的なスペースでやってたので、小さいものだったのですが、それでも楽しかったけど(^^)
そのせいか、作品の数が本当に膨大で、すごく楽しかったです。
ハガキサイズより大きめの紙にイメージボードとして絵を描いたものやアニメのカット、何より設定のイラストが多かった印象です。同じキャラクターのいろんな表情を描いてました。
アニメーターと背景の違いなのかな?


近藤さん自身、非常に真面目で熱心な職人さんのような方だったようで、この絵の量がそれを語っているように思えました。

表情や動きが本当に魅力的で、笑顔の顔にはこちらまで微笑んでしまいそうな顔をしている。
一般の概念にあるような美人、美少女、イケメンとかじゃないんだけど、こうも人を魅了する力があるか…って思ってしまう。
普通、まだ若い方のキャラ(おもひでぽろぽろ)にしわいれないよねぇ(^^;


火垂るの墓ぐらいの時に、当時すでにアニメの「虚飾化、記号化」があったのか、その流れに待ったをいうような作品になったといったようなそんな感じの説明パネルがありました(間違ってる気が…すいません;;;虚飾化と記号化が頭に残りすぎてます)。

今のアニメってきれいだし、キャラクターデザインも凝ってて見応えがあるんだけど、なんかそれだけって感じがあって、
耳をすませばとか火垂るの墓、おもひでぽろぽろとか、普通の人を主人公に据えてできるほどの力があるアニメってないような気がする。
現実世界を舞台にしても、現実にはありえない髪の色のキャラがでてくるし。極端に言ってしまうとそういうキャラデザとか設定、ストーリー、劇的なカメラワーク、構図、そういうものに重点がある気がします。(そういうのだって技術や根気もいるものですが。)
それが悪いとかじゃなく、こんなに普通の人が出てくる作品が、現実味のある人たちが出てくる作品が、人を魅了することがすごいと思うのです。
親しみ、というのかな…
「泣ける!」じゃなくて「涙があふれた」というか、「○○かわいそう」じゃなくてじんわりと心が痛くなるような、そんな近さ。
手をあげる動作1つにとっても、とりあえず手をあげてれば問題ないわけだけど、どういう風にどういう間であげるのか、かなり違うんだろうなぁ。


絵を描くって仕事でも、私たちには出来上がったものを見て評価するしかないけど、「細部に神は宿る」というのか動きの1つ1つが作品を作り上げていると思うと、その1つ1つがこんなに丁寧で沁みるアニメって、ほとんどない。


近藤さんは普段からスケッチとかやっていたようで、普段の小さな積み上げがものを言うんだなぁと反省しました←





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