障害は多いほうが燃え上がる
2015/05/23 20:26
ローには妹インカがいる。
彼女はいわゆる王子様に憧れていて、クラメに一目惚れしてしまう。
ロー「許さん！！兄ちゃんは許さんぞ！！」
インカ「うるさい。おまえには関係ない。」
全員(ローって家族からもこんな扱いなのか)
インカ「ね！クラメさん！」
クラメ「え！？な、なに？」
インカ「あたしをお嫁さんにして！！」
クラメ「！！」
全員「！！」
クラメ「き、気持ちはうれしいけど…インカちゃん、まだ子どもだし…」
インカ「大きくなってからでいいの！それに愛に年の差はかんけーないわ！」
カレン(どこでそんな言葉覚えたんだ…)
ロー「ぁぁぁぁぁ〜」
クラメ「何だよ、あのくらいの年の子にはよくあることだよ、すぐ忘れるさ。」
ロー「俺はあいつがオメーに惚れたのが嫌なんだよ！！」
クラメ「あぁ？」
ロー「早急に手を打つことを要求する！！そういうわけで、ガーネット！」
ガーネット「は？」
ロー「クラメの彼女になれ。」
クラメ・ガーネット「はぁ！？」
クラメ「無理無理無理」
ガーネット「絶対嫌っ！！」
ロー「ふりでいいんだよ！」
クラメ「ふりでも無理だ！！」
ロー「おまえ、俺のことを兄貴と呼ぶのと、ガーネットを彼女役にするの、どっちがいい。」
クラメ「…」
ガーネット「ちょっと、究極の選択みたいな顔してんじゃないわよ。」
ロー「ガーネット、彼女のふりしてくれたら、俺のバイク、改造していいぞ。」
ガーネット「………ほう」
クラメ「しょうがない…」
ガーネット「ま、今回はいいでしょう！」
カレン「で、何か策があるの？」
ロー「おう、ガーネットを誰かに襲わせる。で、それをクラメが助けに入る。それを見たらあきらめがつくんじゃないかと思うんだ。」
カレン・ガーネット「なるほど」(ローが珍しく頭を使っている。)(よほど嫌なのね)
クラメ「そんな場面、天地がひっくりかえっても起きねーよ」
ロー「当たり前だろ！だから、芝居だって！」
ガーネット(ゲンコツ×2)
カレン「でも、どうするの？この街の人じゃ顔は割れてるでしょ？」
ロー「あー…」
？「そういうことなら、俺がやろう」
全員「！！」「アル！！」
アル「俺、魔王役…」
ロー「いや、魔王じゃねえけど、この際おまえでいい！」
アル「よし、クラメ、ばっちこーい」
クラメ「ばっちこいのテンションじゃないだろ」
ロー「まぁ、何でもいいけど、頼むぜ。」
ガーネット「じゃあ、とりあえずインカちゃん探そうか。」
(ザワザワ)
ガーネット「何？何かあったの？」
街の人「役人だよ。人を探してるらしい。」
役人「この街に金髪の男が入ったと情報が入った。そいつは重罪人だ。」
役人2「隠せばためにならんぞ！」
インカ「そんなことない！あの人はいい人だもん！帰れ！！」
役人3「このガキ、生意気な！」
ガーネット「ちょっと！！」
役人3「何だ、おまえ」
ガーネット「この子の知り合い。それより子どもに手をあげるなんてどういう神経してんのよ！？」
役人2「貴様、我々が誰だか知っての無礼か？」
ガーネット「ええ、もちろん。子どもに手をあげるなんてそうとう育ちの悪いクソ野郎よ！」
役人「貴様！！」
(ガンッ)
ガーネット「…！クラメ！！」
クラメ「男が女に手を上げるなんて、てめぇとんだクソ野郎だな。ハァ、ハァ」
ロー「人の妹に何してくれてんだ！」
カレン「ほんと、反省してもらわなくっちゃ…」
アル「ガーネット、クラメの手当てお願い。」
ガーネット「うん。クラメ、大丈夫？」
インカ「…」
ロー「ったく、あいつら、人の街で好き勝手しやがって」
カレン「大丈夫？クラメ。」
クラメ「あぁ、くらくらするけど、平気」
アル「クラメ、飛び出して行っちゃうんだもんな…」
クラメ「そりゃ、そうするだろ！女だぞ！？」
全員「…」
クラメ「いや、その、男が女相手に棍棒はないだろってこと…」
ガーネット「まぁまぁ、助けてくれてありがと！」
インカ「ガーネットさん！」
全員「！！」(忘れてたわけじゃないけど、忘れてた)
インカ「助けてくれてありがとうございました。」
ガーネット「う、うん」
インカ「でも、それとこれとは別…」
ガーネット「え？」
インカ「勝負はこれからです！あなたをライバルにしてあげます！」
ガーネット「…………え？」
クラメ「………ん？」
インカ(走り去る)
ガーネット・クラメ「ええええぇぇぇ！？」
ロー「叫びたいのはこっちだわ！！」
カレン「余計燃え上がらせちゃったわね…」
アル「おもしろーい」
ロー「おまえ、どっちなんだよ？うちの妹のほうがかわいいに決まってんだろ。」
クラメ「おまえ、どうしたいんだよ…」
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