ビューティフル・ワールド


2015/10/29 00:00



 祝 っ て ね え (一年ぶり三回目)

 滝さん15歳のお誕生日おめでとう、そしてごきげんよう物部です、ごぶさたしてます。珍しく早めに書けて悠々と当日更新したと思ったらこんな話でなんていうか、信じがたいですね。 あとがきです。
 さて、一行でまとめてしまうと「滝に感情移入しすぎて宍戸のことが許せない俺の巻」でした。たぶん『ノーバディノウズ』『小さなひとつの』と同じ軸の話……というか、より正確に言うと『ノーバディノウズ』のアナザーないしアンサー的な立ち位置かもしれません。前回が滝さんのことを知らない(と自認する)女子だったので、今回は滝さんを知ってる(と自認する)男子の話にしてみました。まーた滝さんに勝手に感情移入して勝手に苦しい人だよ。これしか書けねえのか?

 滝さんって本当に氷帝の中だと特殊も特殊なケースで、外側から見ていたら同情心を抱く人なんかも結構いたんじゃないかと思うんですけど、滝さんがそんなものは必要としていないことをわかった上で滝さんにめちゃくちゃ感情移入してしまう/すればするほどそんな状況から立ち上がれるほどの強さが自分にはないってことを思い知らされて悔しくてたまらない、みたいなのが書きたかった(ややこしい)(長い)。この「俺」が特別に弱いわけでも、何か間違っているわけでもなくて、ただ、テニスを好きでいる上で「俺」が持っていられたらと思う強さに滝さんの持つ強さが合致した、っていうだけです。あとはその、やっぱり「跡部のことは(当然に)認めているけど宍戸が嫌い」な部員って割と居そう、っていうあれです。あと「俺」の苗字だけ一応考えてあったんですけど名前を呼ばせる場面を作れませんでした。片桐くんです。
 本当はこれよりもっとずっと暗くて後味の悪いお話になるはずだったんですけど、書いてるうちにどんどん刺々しさが抜けていきました。最初考えていたのは宍戸さんへの敵意を滝さんにぶつけて鼻で笑われるみたいな話で、……あれ……なんでこんな話書こうと思っ……まあいいや

 そんな感じです。今年も滝さんが好きでした。ひとりよがりもいいところなサイトですが、楽しんでくださった方がいたなら、嬉しく思います。
 ではまた。読んでいただきありがとうございました。来年は名無しマンの出ない話を書きたいです。

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