背骨に眠るばけものの/真波山岳について


2015/08/01 19:33



 半分あとがき、半分萌え語り、です。

「折れた羽根が再生するために皮膚の下でもぞもぞしてるから背中が痛い真波山岳」っていう話でした。幻肢痛です。ファントムペインです。真波山岳という怪物。
 真波が泣いたことを知っていて、くだんの『羽根』を見たことはない、という新開隼人から見た真波山岳像、気になるな〜と思って書き始めた話でした。レギュラー陣の中で一番接点が薄そうなので、その二人がどういう風に会話するのかとか、互いのことをどう捉えているのかとか、すごく想像のしがいがあります。
 新開はなにかとおおざっぱでよく言えばおおらかで、基本優しくてお人好し。お兄ちゃんだから世話見はいい。けど、他人との距離感を測るのが無意識に尋常じゃなく上手だから見る人が見ると常に一歩引いてるようにも見える。そういうイメージ。自分から人の内側に突っ込んでいこうとか思わないから、真波にとってはたぶんそこそこ居心地のいい相手。誰かに怒られてる時に背中に回ったらなだめてくれるし、場合によってはその後注意もしてくるけど、あんま厳しくないし。荒北が真波を気味悪がるのを、首をかしげて聞いている。そうなのか。オレよくわかんねえけど。みたいな。
 たとえば荒北は、真波の羽根を見ているけど、泣いたところは見ていなくて、東堂や福ちゃんはどちらも見ている。新開だけが、真波が怪物であることを実感としては知らない。楽しそうに走るやつだな、そうか速いのか、そりゃいい。尽八にまた怒られてる。手のかかるやつなんだなあ。みたいなぼんやりとした感触からの、「あ、泣くんだな、こいつも」。はじめて生の真波山岳に触れた瞬間が『負けて泣く姿』なのって新開だけで、しかもそのあと関わり続ける可能性が限りなく低い関係で、そんな中でたとえば、自分を責める真波が無自覚に悲鳴を上げているところに遭遇したとしたら。新開隼人はどうするんだろう。

 なんか意味わかんない文章ですけど本当にこういう感じのことをだらだら考えながら書いてた話でした。あと付随している謎ポエムは「あなたへ〜旅立ちに寄せるメッセージ」っていう合唱曲の最初に「白木蓮にも似たその白い翼で」ってフレーズがあって、羽根を白木蓮にたとえるのすごくいいな……と思ってやりました。すごくいい曲なんですよ(合唱曲好き)
 そういう感じでした。Pixivに上げたものってあとがきとか作品に関しての萌え語りとかが書けないのがなんとも……いやそもそもそんなもん書いて誰が読むねんという……私は割と裏話とかこういうこと考えて書いてたとかここはこのキャラのこういう面をとらえてる(熱い自画自賛)とか聞きたいし書きたいんですけど、今時そんなのイタタさんまっしぐらなのでは……? とも思ってます。まあ私は元々結構痛々しいタイプの管理人だと思うので気にしたら負けなのかもしれないんですけど。
 そんな私でもPixivでくらいちょっとは猫かぶろうと考えていた時期もありました。でも今まさにキャプションが痛いです。どの小説を見ても痛い。どうしてこうなるんだ。性根がこんなんだからですね。終わります。

 いつかまなんちょ書きたいです。



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