*夢主がひどいポケモン廃人で、その手持ち達でトリップしてたら……







「わぉ……!!」



どうもこんにちは。
ポケモンに愛を注ぎまくって生きていたナマエです。

事情はよくわからないけど、どうやら私ポケモンの世界にトリップしちゃったらしいの!!
現在、かくかくしかじかな理由で今はチャンピオンに挑戦してるんだ☆彡


……って、

キャラ違ェェェ!!



「俺の負けだ、完敗だよ……。」



赤髪オールバックのチャンピオンである、ワタルさんは言う。

ってか、いつも思うんだが、その髪型ってセットするの大変じゃないですか?
ついでに毛根にもあまりやさしくない気がするんですが。



「新しいチャンピオンの誕生だ。」



あ、話を元に戻しますね。
なんだか知らないが私は、ウツギ研究所の目の前で行き倒れになっていたらしい。
はっきりと言いきれないのは、目が覚めたらウツギ家族に保護されていてベットの上だったからだ。

最初、これは私の完全なる白昼夢でなると思っていたが(だって都合が良すぎる)、2、3日経っても戻れないので、仮トリップということにしておいた。


ちなみに何故か私は、ダイパとプラチナをプレイした時の手持ちの(俗にいう厨ポケという)子達だけを持っていた。
どうしてHG/SSの時の子達じゃないのかは知らない。
せっかく強いバンギラスちゃんとか、個体値粘ったジョウト三犬とか、こころのしずく持ちのラティオスとか育てたのに、非常に残念である。

まぁ、今の手持ちの相棒たちもかなりチートな強さではあると思うが。(言っておくが、改造なんてしてないよ!!)



「もしかして君はナマエちゃん、かな?」

「……!?なんで、知ってるんですか…?」

「ジムリーダーの皆から話は聞いているよ。すごい強い子だってね。」



確かにその通りだったよ、とワタルさんは苦笑していた。
私はその言葉を聞きながら、褒めて!褒めて!、と近寄ってきたギラティナの頭を撫でていた。

……うん。
試しにワタルさん相手にこの子をぶつけてみたところ、一匹だけで勝てそうな雰囲気だったからね。
空気を読んで途中でルカリオとかに入れ替えたりをしたから、本当にそうなってたかはわからないけど。

しかしマジ可愛いな、私のギラティナ!!!



「じゃ、ちょっと付き合ってくれるかな。」

「へ?何処にですか?」

「テレビ局までだよ。」

「え」



ワタルさんはにっこりと笑顔を浮かべている。



「新しいチャンピオンが誕生したんだ。祝わないとね。」

「あの、それって、」

「拒否はしないでくれるとうれしいな。チャンピオンが代替りしたら報道するのが決まりなんだ。」



今度は眉を少し下げて、困ったように笑っている彼。
まったく、どれだけ笑顔のレパートリーがあるんだ。



「えっと、報道は遠慮したいです、」

「でも、」

「それにチャンピオンの座もいりません。」



私はただ単に、この手持ちで何処まで行けるのか試してみたいだけであって。

別にチャンピオンになりたかったから頑張ったとか、そんな理由はないのだ。



「え?」



ワタルさんはポカーン、とした顔をしている。



「私はだだ単に今を楽しみたいだけですからー。」



チャンピオンになって有名になる、という選択肢も捨てがたいが、私には夢があるのだ。
自分の萌えを満たすために、各地のジムリーダー全員と会ってあわよくばお友達になるという、巨大な夢が!!!

それに、



「チャンピオンにはワタルさんの方が合ってると思います。」



私のように平凡な人なんかよりも確実に。

それにマントとか、絶対に私には似合わないと思うしね。



「では、失礼しますねー。」



ジョウトは回れたし、順当に行くならば次はカントーかな?
あ、カントー制覇始める前にマツバさんとこ寄って行こーっと!
ホウオウはいないけど、少しだけお喋りして行きたいし!!

んで、ワタルさんには勝てちゃったし、カントーはジム巡りだけでいいかなぁ。
あー、早くグリーンくんにも会いたい!!



「ま、待った!」

「うぇ?」



来た道を戻りながら頭のなかで今後の萌えキャラ巡りの計画を立てていたら、ワタルさんに左手を捕まれ変な声が出てしまった。ぎゃぼん。



「えっと、その、……本当に、いいのかい?」

「はい。いいと思いますよ?」



チャンピオンのことだと思ったが確信が無かったので、?をつけたニュアンスで答えておく。

私がそう手短に答えると、ワタルさんは何だか複雑な表情をしていた。

なんでだろう?



「ナマエちゃん、番号交換しない?」

「へ?」



今のどの流れでこうなった。

まぁ、別にいいんだけどさ。(ちなみに私のポケギアの番号はジムリ達しかない。なるべくトレーナ戦は避けてきたから。もちろん私が強すぎる的な意味で)



「・・・その、俺がもう少し強くなったらまた戦いたいというか、えっと、」

「勿論、いいですよ。」



ワタルさんの番号、ゲットだぜ!!!

…そして何かフラグが立ったような気がしたけど、気のせいだということにしておきます。まる。










俺、爆誕!
(隠れチャンピオンになった的な意味で)





∵リハビリ、リハビリ。
なんだかヘタレたワタルさんになってしまった。
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