廃都讃歌
ひかりを覗く目
惑う霞
幽玄の花都
蝶の集落
まほろばの枝
恋色喪失
謀略と楔
忘却の釜
暴欲の蔓
悪しき魂
泪考察
神の祈りに爛れた手
乖離の中で溺死
宵の方舟
地獄の産声
なくした大地
卑怯の拠り所
灰と散華
堕落者の箱庭
永久を解いた指先
白縫いの恋
魔性転落
彩色の餓鬼
ぬるい嘘を塗りかえて
終末の残骸
骸に起つ剣
信じた末
片目の真実
この胸に咲いた赤の一輪
赦しの埋もれた庭
揺らぐ鐘
滅びを手折る声
空蝉ごっこ
芽吹く呪い
時鳥の遺骸
まどろみが沈黙する大地に
死する生
もう一度は与えられない
夢見る鳥籠
転生の歌
清らかな遺灰
雪白憧憬
幻想が刺さった月
両手の絶望を抱いて眠る
情念の刃
創造する剣
凡庸な吐息
砕けた黄昏に
沈む花恋
裏切りを誓約
絶望断ち
剥がれた黎明
拵えの夕焼け
まぶし月
彷徨いの模造
腐っていく孤独
真実を奪う鏡
逆説の法則
虚像の紋章
友の鱗
はだかの口笛
願い綴り溺れた夜
滅びを持つ手
希望を持つ使命
業火継承
叡智の心臓
死を待つ子
再生の暁
最哀の最愛を
そして再愛を
その扉の向こうに真実はありましたか
何でもかんでも罪にしたがる俗世には呆れたよ、ふわりと笑って飛んだ君のうつくしさが今でも忘れられない。あの瞬間が夢だったら良かったのか、あの日目に焼きついた夕日が眩しくて今日も君を思い返す。この季節が終われば、もうじき君に会える季節が巡ってくる。君がうつくしさを伴ってやって来る。
夢想の砕けた大地に
あの日の空は今日も変わらずそこにある
お持ち帰り
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