*園さん宅のナツミちゃんをお借りさせて頂いてます。
「おーい!ナトー!」
何もすることが無く街中を歩いていれば後ろから聞き覚えのある声に振り返ればにこり、と可愛らしく笑ったナツミが立っていた。
「やっぱり、ナトだった!」
「どーしたん?こんな所で」
にこり、と笑みを絶やさないナツミは"買い物していた"と答えた。どうやら買い物最中に僕を見掛けたらしく走って来たみたいで、
「ちょっとお茶しない?」
「…ナツミが忙しくなかったら僕は良いで、」
「じゃあ、決まり!」
暇やった僕に断る理由なんか無くてそれよりもナツミとは何かとゆっくりと話したいと思てたし…。いい機会だと僕はナツミが店に入ってゆくのに付いて行った。
「…へぇ、ナツミはカントー出身なんや」
「うん、あ…ナトは?」
「内緒、」
あの後僕らの会話も弾んでいた。ナツミは楽しそうに笑うのを見ていて僕はふ、と今思ったことを口にしてみる。
「ナツミは、僕と居って楽しいん?」
「勿論!楽しいよ」
「…怖ない?」
「全然、なんで?」
何故?と聞いてくる彼女からは本当に僕を怖がってるようなものは無い。彼女から僕はどないな風に写ってるんやろうか、と思う。
「別に、気分で聞いたんよ」
そう僕が口にすれば疑うこともせずに"そうなんだ、"と信じた彼女。何でそんな風に簡単に僕を信じられるんやろうか…
「ナツミは好きな人おるん?」
「…えっ……それは」
"好きな人"その言葉にかああ、と赤くなるナツミ、笑ったり赤くなったりと彼女は表情をコロコロと変え僕はその変わる表情に飽きへん。
「…赤くなる言うことはおるんやなァ」
「べ、別にっ…」
「…今更、居らん言うても無理やで?」
へらり、と笑って言ってやれば諦めたようにため息を吐き出した。先ほどまでの赤い顔は無く逆に少し悲しそうで
「どないしたん?」
「な、何でもないよ!」
ぶんぶん、と首を降る彼女には浮かなかった顔はもう無くにこり、と笑みを浮かべていた。何かあるんやなァ、と直感で感じる。
「そうか、まあ…何かあったら僕にでも相談したらええよ」
「…うん、ありがとう!」
にこり、と笑った彼女からは少しの悲しさが伝わってきた。
君から見た世界
end
* * * * *
本当にごめんなさい。
謝っても謝りきれないです…
ナツミちゃんじゃない!!!!しかも二人でお茶なんかさせてしまって本当に申し訳ない…。
ごめんなさい…!!
ではでは、園さん本当にありがとう御座いました!