*夢羽さん宅のカナデちゃんをお借りさせて頂いてます。








何気なく賑わう町中を歩いてみていた。人混みが嫌いな僕が何故だと思うがこれも一つの暇潰し。

ちらり、と周りを見渡してみれば見覚えがある青髪が見えた。嗚呼、あの子は…




「なァ、何してるん?カナデちゃん」

「……ナトく、ん…」

声を掛ければびくりと肩を揺らすカナデちゃんに満足する。嗚呼、この感じ好きやわァ…

くすくす、と笑ってもう一度何をしているのか聞くものの黙りを続けるカナデちゃん。



「確かカナデちゃん、人混み嫌いやったよなァ?」

「…それ、は…」

図星だったのか目を逸らす、面倒臭いような表情についつい笑いが込み上げられ吹き出してしまう。彼女のそのような表情がまた面白い


「なァ、今暇なん?」

「…え、いや今は」

「僕、暇やし。僕と遊ばん?」

「……は?」

僕の言葉に目を点にさせる彼女、だが直ぐに顔を歪める。僕がからかっているとでも思てるんやろうか?

「ほら、僕奢るし。行こか」

「…え、ちょ…っ!」

彼女の返事も待たずに手を取り歩き出せば案の定かなり焦ってる。当たり前の行動やけど僕かて暇やし、ちょっと付き合って貰おかな

「カナデちゃん、何か食べたいもんあるー?」

「…あの、ナトくん…」

「…ん?どないしたん?」

「……いや、何でもないです」


はあ、とため息を吐いた彼女はどうやら諦めたようだ。それを良いことに僕はへらりと笑う

「…なァ、ヒウンアイス食べたことある?」

「……ヒウンアイス?」

ヒウンアイスの存在を知らないのかきょとんとするカナデちゃん。丁度良いことに目の前にある今日の店は客が少ない。


「あれ、ヒウンアイス言うねん」

指差した方向へと目を向けたカナデちゃん。へえ、と物珍しそうに見ている。



「…食べたい?」

「……あ、いや…」

「遠慮しなや、食べよかー」

へらり、と笑い彼女を引っ張り列へと並ぶ。見えはしないが内心慌ててる様子のカナデちゃんに口を開いた


「どないしたん?」

「……いや、本当に良いのかなって」

それは奢ってもらう事やろうか?不安なのかそわそわし出す彼女が僕より年上にはとても見えへんかった。

「僕の気まぐれやから、大丈夫やで。ほら、」

ほら、とカナデちゃんにヒウンアイスを手渡せばおずおずと受け取る。


「食べてみ、」

美味しいから、と言えばゆっくりだが口にしたヒウンアイス。美味しい?と問えばこくりと頷いた。



「じゃあ、僕もちょっと頂戴な」

そう口にしてまたしても彼女の返事待たずに彼女が持つヒウンアイスへと口を付けた。

横目に彼女を見れば案の定唖然としていてそれがまた面白くてたまらへん。

焼き焦げた情景

end


* * * * *

いや、もう悉く意味の分からない話でごめんなさい。

カナデちゃんじゃないorzナトも何をやっているんだろうかと叩きたくなります。

本当に申し訳ない……。

ではでは、有難う御座いました…!!!
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