*真昼さん宅のスピカちゃんをお借りさせて頂いています。










ちらつく雪を窓越しで見ていればきゃっきゃ、と騒ぐ子供が見えた。元気やなァ、なんて呑気に思い耽ていればばちんと小さな衝撃が頭に降りかかって来た。

「……痛い、何するん?」


窓から目を離しその衝撃を頭に降りかけて来た張本人へと目を向ければその張本人は僕の言葉を聞いたからなのかむっと顔を歪ませる。


「…私は何度も貴方呼んだのですが、」

「…え?そーやったん?」

「…何ですか、まさか本当に気付いてなかったんですか…」


"僕を呼んだ"と顔を歪ませていたスピカに僕は先ほどのことを思い出し呼ばれた記憶を探したが見つからない。

そうだったのか?ともう一度聞けばどうやら彼女は僕が知って返事をしなかったと思っていたらしく吃驚したように声を上げる。

「…まさかって、僕がそんな返事しやんと思てたん?」

「…まあ、そうですね」

「僕に失礼とちゃう?」

「貴方がそんなレッテル貼られるのは貴方が原因ですよ。まあ…貴方がぼーっとするだなんて珍しいですね」


"明日は槍でも降るんでしょうか?"と失礼極まりない言葉を並べるスピカ。前から思てたがほんまにこの子は毒舌やと思う

普段の僕ならその毒舌に何も言えなくなるような言葉はないかと考えるが今はそんな気が起きない。

またスピカから目を離し窓の外へと目を向ければ相変わらずちらつく雪に目を奪われた。


「…雪好きなんですか?」


ぽつり、とスピカに呟かれた言葉にぼーっとそれを考えた。雪が好き?別に好きやない。けど目が離されない、何故?わからへん…。


「……わからへん、」

「分からないって、好きじゃないんですか?」

「…好きでもないけど嫌いでもないで」

「…本当に変わった人ですね」


雪から目を離さず答えればスピカからはため息が吐き出されていた。…そない呆れることを僕は言うたんやろうか?


「スピカはどーなん?」

「…え、私…ですか…?」

ふ、と思ったことを口にすれば考えだすスピカ。だが考えた結果やはりスピカもわからない、と答えたのだ。


「……何だか、雪って貴方に似てますね」

「…えーなんで?」

「…真っ白だからです。」

「単純やなァ…」

「…な、何笑ってるんですか」

くすくす、とスピカの回答に笑っていれば焦り出す彼女、そんな彼女にゆっくりと僕は口を開く。

「…僕は雪はスピカに似てると思うで」

「…え、私が雪…?」

焦りだしていた彼女は僕の言葉にきょとんと首を傾げた。そっと窓の外へと目を向ければ先ほどまでちらついていた雪はもうそこには無かった。



「そう、儚く消えるやん?雪って。」

「………」

へらり、と笑えばまたしても彼女は顔を歪めるのだった。


黒と白の融解点

end


* * * * * *

またしても書いてしまいました。本当に意味がわからない話ですみません……

取りあえずスピカちゃんにナトを叩いて欲しか((ry

本当にすみません!真昼ちゃん有難う御座いました!
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