足取りが重い中で漸く目的の部屋のドアの前まで来たか、と今まで長いようで短かった道のりを思い返しため息を吐き出す。だが、此処で引き返すことなど出来る訳もなく諦めを込めてノックを数回する。
「…お…俺だけど」
「入ってええよー」
「…う、お、お邪魔します」
部屋の主の声を聴き慣れない部屋のドアノブをガチャリと捻る。当たり前だがすんなりと開いた扉は俺を中へと引き入れる。用件だけ言って早く出れば良いのだ、と最後の暗示を掛けた瞬間だった。
「…ばっ、なにして…!!」
目の前の光景に言葉が出なかった。当の本人は意味が分からないと言いたげに此方を見ているが知ったことじゃない。どうして――
「――中の服、だけなんだ」
「は?」
「そ、それに眼帯…!」
「…だから、どないしたん」
固まる俺に対して呆れたようにナトは俺を見る、その目は何時もの片方の青い目だけではない。普段からされてある黒い眼帯は外されており、服装はあの真っ白な格好ではなく、中に着ているであろう黒いシャツに黒いズボンと珍しかった。あの白い姿ばかり見ていたからか、思わず固まってしまったが、よく考えればこれが初めてではないのだ。
「…珍しい、な。服は兎も角眼帯まで」
「そう?」
へらりと笑う奴の目はあの日から変わらずやはり冷たかった。
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なにこれとか言わないで私もなにこれって言いたいくらいのものすぎて…。ツイッターにて脱がすタグを二回RTして頂いたので取りあえず上の服と、ってなって中まで脱がそうか悩んだ末に眼帯に。あれ?眼帯って脱がすって言うの?取りあえず遅い上に絵ではなく駄文で申し訳ない限りですねはい