ドカッ..
ドカッ..
「ケホッ…くッ…」
「今日はこのくらいにしといてあげるよ」
「またね、真威ちゃん♪」
体育倉庫で同級生の女の子達に暴行をうけた
もう、毎日の事。
だいぶん慣れた。
ガチャ…
体育倉庫の扉の方から重たい音がした、一緒に女子達の笑い声も…
「はぁ…」
窓なんかないから倉庫の中は真っ暗。
体は痛くて、床は冷たくて
前の学校で友達出来なくて、親とも喧嘩して、転校して……
ここで光を見つけられるかなと思ったら、虐められて…
弱さを見せたくないから、助けてなんかいわない。
私って…バカだなぁ。
ほんと……バカ。
「はぁ…」
ところでどうやってココから出ようか。
ケータイはあるけど、親の名前しか電話帳にない。
友達の電話番号もメアドも、一つも入っていない。
そう…私はどこでも一人。
光は私を照らさない。
闇に紛れて消えてしまうのが、私の運命。
日の光なんて求めちゃいけないんだ…。
ガチャ
その時。また重たい音がして、倉庫の扉が開いた。
暗い倉庫内に、光が零れて眩しかった。
ひのひかり
「大丈夫か?」
「ひ、ひじかた君?」
「はぁ〜、心配したんだぞ!」
やっぱり私は光を求めてる…
→
前/次/目次