「もうシカマル嫌いー!」


「わ、悪かったってι」



そういえば

この間『怖い話をしたら嫌いになる』

って言ってた気がすんなぁ……



いやいや。嫌われたら俺、生きていけねーって!

……うわっ、自分で思っといて恥ずかしッッ



「知らない。シカマルのばーか」


「ごめんってι」



真白は怒ってる


白い頬を餅みてーに膨らませて…可愛いんだよなぁ………。



「今度、マシュマロ買うからさ」


「…」


「チーズケーキ」


「…」


「チョコレートパフェもつけるから…ι」


「…」



だんまりかよ、おい



「返事くらい返せよ」


「…」



真白の数歩後ろを歩きながら、声をかけるが返事はない


まぁ、忘れてた俺が悪いのは悪いんだが…



「なぁって」


「…」



こうも無視されると傷つく…俺でも。



今は何を言っても真白は返事をしてくれなさそうだし

今日はそっとしておくか………



「悪ィな、真白。俺、行くな」



踵を返して帰ろうとしたとき、キュッと服を掴まれた



「真白…」


「…」



真白は黙ったまま、俺を見上げて何かを訴えている

意地っ張りだから、口を開こうとはしないが行くなって事だろう


「どうした?」


意地悪くきくと、真白はキッと俺を睨んだ

迫力皆無。


「ボソッ…」


真白の口が微かに動いたが、なんて言ってんのかさっぱりわかんねぇ


俺が黙ったままいると、真白は意を決したように声を出した




暗い
お願い手





「………ふっ」


「Σ!!」



思わず笑ったら、真白はなんで!?と顔を赤くした


「最初から言えっての」


「う、うるさいっ///」


ぷいっとそっぽを向く真白だったが、俺が手を差し出すと少し嬉しそうに手を握った






2011*07*17


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