「この道は有名な幽霊スポットで…」


「Σ!!」



俺がそう言うと真白はビクッと体を震わせた

いい加減怖いなら怖いって認めればいいのに…


認めさせてやろうか…



「真白は知らないだろうけど、この道ではよく子供が消えたりしててだな…」


「や、やめてよ〜」


俺の隣を歩きながら、真白は怯えた声を出す


「なんだよ、怖いのか?」

「こ、怖くないよっ」



いや、いや。怖いんだろ…?



とにかく。

木の葉に伝わる怖い話(嘘)を弾丸的に聞かせてやった




アカデミーで自殺した生徒


消えた子供


深夜に鳴る鐘


歩く首無し




まぁ、聞いてもまったく怖くねーような話だ

今、即興で考えたからなι


現実味もまったくないが…



「う〜…」



真白が怖がるには十分みてーだ



「そして最後に…」


俺が言うのと同時に真白は唾を飲み込んだ


「真白の家の近くの墓場で……」


「だめぇぇぇぇえ!!」



オチを言う前に、口を真白の両手で塞がれた





怖い話ダメ、




「やだ!これから家に帰るのにっ!怖いじゃない!」


「あ、認めた」


「それにこの間、怖い話したら嫌いになるって言ったのにっ」


「あ、」




2011*07*17


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