「真白って怖いもの知らずよね」


「ん?」



俺、チョウジ、イノと真白で何故か俺の家に集まっている

まぁ、真白の家はカカシ先生の家だし、チョウジもイノも無理だっつーから仕方ない


消去方は早く言ったもん勝ちだ



何をするわけでもなく、それぞれ好き勝手しているとイノが突然真白に言った


突然話し掛けられたもんだから、真白はきょとんとした顔をする



「だってそうじゃない?」


「そうかも」



イノが問うと、真顔で真白は頷いた


嘘つけ。俺は知ってるぞ

真白はお化けだ、幽霊だ、ゾンビだっていう風なもんが怖いんだ



「かもじゃないわよ。強すぎて下忍レベルじゃ相手にならないし、女の子の誰よりも可愛いし、男の子の誰よりも強いじゃない」


「…可愛くはないけどね」



そこ意外は否定しねーのか

いや、確かに間違っちゃいねーけどよ…ι



「なぁによ。真白は可愛いわよwねー、シカマルっw」


「俺にふるなよ…ι」



ニヤニヤしながらイノは俺に話をふる

ったく、めんどくせー


「あらぁ?じゃあ、真白は可愛くないっていうの?」


「!!そ、そんな事言ってねーだろ……っ」



真白が可愛くないなんて、有り得ないだろ!

世界のどの男が見ても、真白は可愛いんだ……よ……ι


な、何言ってんだ俺ι



ふと見ると、イノが更にニヤニヤしている

因みにチョウジも楽しそうに笑ってる


真白は何の事だか分からずに、首を傾げる



その仕種も可愛いんだよな……

なんて思った俺はかなり重症だ。



「あのね、真白。シカマルが真白の事…」


「イノ!いい加減にしろっっιι」





太陽が西に傾くまで俺達は騒いだ


イノ、チョウジはいつもの様に帰って行く

が、真白は一人じゃ心配だから送って…………………って!!!



「いねぇ!!」



既に真白の姿はなかった

いや、いや、待て、待て!


なにやってんだアイツ

あ〜、めんどくせー!





真白の帰路を歩き始めると、すぐに真白の白髪を見つけることが出来た


急いで追い付こうと、歩調を早める



「……?」



が、何故か距離が縮まらない



よく見ると真白の歩調が、俺の歩調に合わせて速くなってる


また少し歩調を早めてみる

と、やはり真白の歩調も速くなった


「…ι」


なにやってんだ、真白は…ι


これじゃ、一向に追いつけないので走ることにした




−−タッタッタッタッ

−−タッタッタッタッ




例の如く俺が走ると、真白も走りだした



くそっ。追い付けねー

つーか、真白のやつ本気で走ってねーか?


それ以前になんで逃げるんだ?



…まさか……

いや、そんな馬鹿な事が……


いや、いやなんたって真白だし…

有り得るか…?




ただ走ってるだけじゃきりがないから、家屋の屋根やらなんやらを使ってさっさと真白に近づいた




俺の感が正しければ、真白は俺を『お化け』だと勘違いしてる


んで、今の真白の顔は見なくても予想がつく




真白に追い付いてポンッと肩に手を置いた


すると



「きゃぁぁぁあぁあああ!!!』


案の定真白は悲鳴をあげて、それから大声で泣きわめき始めた


「い、痛。お、おいっ」


ジタバタする真白に声をかけると真白は、驚いた様に涙目を俺にむけた




びっくりする
俺だ




「シカマルかぁ。驚かせないでよね」


いや、完全に怖がってただろ

って、言いたいのは山々だが飲み込んだ



「あぶねェから送って帰る」


「危ない?」


「この道は有名な幽霊スポットで…」


「Σ!!」






2011*07*17


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