「なんだと…?何でわかる」 「死んでるっていったら、死んでる。」 手を広げると、ザブン、と海にレオの母親が落ちた。 「心臓の音がなかった」 「わかるのか」 「わかるの」 「……そうか」 どんどんレオの母親は海の底へと沈んでいった。 * 「おいトラファルガー」 ローさんが、レオに会うのは気まずいから会わない。と言って船に戻ろうと歩く。あたしはローさんの後ろについていく。キッドはあたしの後ろにいる。突然、キッドがローさんに声をかけた。ローさんが振り向いて「なんだユースタス屋。おれのクルーになんかあんのか」キッドがはっと捨てるように唾を吐くように「どうやってナマエをクルーにしたんだ?寝たのか」何言ってるんだキッドは 「あたしはローさんの船のクルーじゃない。」 「なんだ、違うのか?」 「いやクルーだ。ナマエ、行くぞ。帰る」 「え!?あたしまだク」 「行くぞナマエ」 ぐっと思いっきりローさんに腕を引っ張られた。痛い痛い。ローさんの顔が一瞬歪む。すごく、悲しそうな顔だ。何で 「ローさん、お腹空いたよ」 ◇ |