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燭台切光忠と原田左之助


「初めて燭台切と大倶利伽羅に出会った時さ、沖田と斎藤の関係性に似てるなあと思ったんだけどな」
「ん? また随分と唐突な始まりだなぁ」
「で、続けてみろよ。総司と光忠が似ててどうした」
「そうそう、思ってたんだけどさ。どちらかと言えば燭台切は沖田というよりも原田の方に似ているかな、と」
「俺か?」
「僕が原田君と?」
「うまくは言えないけど、ほら斎藤と大倶利伽羅の雰囲気が似てるってのは分かるだろ二人共」
「まぁ、似てると言われれば似てるかもしれないね」
「あいつら二人共寡黙っつか、そういう質だもんな」
「そう、それで燭台切は沖田ほどガキじゃない」
「あはは、沖田君が聞いたらどう思うだろその言葉」
「それじゃあ、燭台切と大倶利伽羅の二人を見た時の既視感は何だ、と考えた結果が」
「俺と、斎藤ってか」
「そんな感じ」
「うーん、自分達じゃ自覚はないけれど」
「光忠に同じだな」
「なんだろ、雰囲気っつかそんなはっきりとしないもんなんだけどな」
「君って面白いことを言うよね、話してて飽きないな」
「だとよ、言われてんぞ」
「話し方は沖田にそっくりなんだよな、燭台切は」
「言われてみりゃ、そうかもしんねぇな」
「うーん、そうかなぁ」
「ん、似てる」