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沖田総司


「なあ沖田」
呼び掛けと共に奴の襟足にかかる髪を軽く引けば。ぴたり、と歩みを止めた脚を確認する間もなくじろり、とそれはもう殺気混じりの視線で睨まれた。

「なに?」と低く問われた言葉に生唾を飲み込めば。早く用件、と急かす沖田のスラックスに尻から手を突っ込んだ。

「あ、黒のボクサーか」
俺の呟きは音を成すこともなく、口には鉄臭さが広がった。