白石蔵ノ介
「ん」と、差し出したタオルをそれはもう男前な表情で受け取ってこれまた男前な仕草で頭に被る蔵ノ介。
がしがし、と汗を拭う様は酷く男性的で。同じ性別、同い年の筈なのに自分自身が酷く幼く思えた。
「おおきにな」ふ、と疲れ混じりの笑顔で言われたその言葉の意味。それは蔵ノ介が俺だけに見せる余裕のない姿。
「ん」と、差し出したタオルをそれはもう男前な表情で受け取ってこれまた男前な仕草で頭に被る蔵ノ介。
がしがし、と汗を拭う様は酷く男性的で。同じ性別、同い年の筈なのに自分自身が酷く幼く思えた。
「おおきにな」ふ、と疲れ混じりの笑顔で言われたその言葉の意味。それは蔵ノ介が俺だけに見せる余裕のない姿。