×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -




ルキーノ・グレゴレッティ


「なあルキーノ」
「気安く呼ぶんじゃねえよ」
「なあにご機嫌斜めなんだか」
「うっせえ、てめえに吸われる酸素が無駄だ。二度は言わねえぞ、黙れ」
「……お前らの大事なジャンカルロ、どうなっても良いんだ?」
「……な」
「ふ、嘘よ嘘。んな眉間に皺寄せちゃって」
「……ジャンは、ジャンはどこ行きやがった」
「あのさ、ルキーノ。どう見てもあんたらのが有利なこの場所で、俺が何か起こすとでも言うわけ?ついでに言うなら俺はあくまでも伝令役、なだけ」
「……は、GDのクソッタレが」
「……はあ」
「……なんだ」
「あの子が、少し羨ましいよ」
「……用が済んだならとっとと巣に戻れ」
「はいはい、っと」
「……っ、」