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井吹龍之介


明日は、と言いかけた言葉は用事がある、の一言で一蹴された。入学式を手伝えば報酬をやる、だなんて教師の言葉とは思えないものを堂々と言ってのけた土方さんは井吹が一つ返事で頷くことだろうとも想定内なんだろう、と。あーあ、さーみしい。一人呟いた声は夕焼けに溶けていった。