四ノ宮砂月
てめえ酒臭えんだよ、と。久方ぶりに聞いた砂月の声に頬が緩むのを抑えつつも白を切る。なんのことだ、と。首を傾げてのオプション付きで返せば途端に眉間へは凄い皺。那月が、気にするだろうが。そんな言葉を呟いた砂月は俺から顔を背けるようにしてベッドへと身体を横たえた。那月が、ねえ。酒も呑めない餓鬼にとやかくは言われたくねえよ、そう返すと同時にぐしゃり、と手にした台本が音をたてた。
てめえ酒臭えんだよ、と。久方ぶりに聞いた砂月の声に頬が緩むのを抑えつつも白を切る。なんのことだ、と。首を傾げてのオプション付きで返せば途端に眉間へは凄い皺。那月が、気にするだろうが。そんな言葉を呟いた砂月は俺から顔を背けるようにしてベッドへと身体を横たえた。那月が、ねえ。酒も呑めない餓鬼にとやかくは言われたくねえよ、そう返すと同時にぐしゃり、と手にした台本が音をたてた。