井吹龍之介
ただいま、と鍵を開け開いたドアの向こうは真っ暗の静寂。流石にもう寝てるよな、と背広を脱ぎつつリビングに明かりを灯して見えた姿に瞬きを数回。指にバンテージを巻いた龍がソファで寝息をたてていて、傍らのローテーブルにはラップのかかった夕飯らしきもの。言い様の無い高揚感に翻弄されたままに静かに眠る龍の額に唇を落とした。
ただいま、と鍵を開け開いたドアの向こうは真っ暗の静寂。流石にもう寝てるよな、と背広を脱ぎつつリビングに明かりを灯して見えた姿に瞬きを数回。指にバンテージを巻いた龍がソファで寝息をたてていて、傍らのローテーブルにはラップのかかった夕飯らしきもの。言い様の無い高揚感に翻弄されたままに静かに眠る龍の額に唇を落とした。