ドグマ 少しは俺を楽しませてよ、ねえ伯爵。顎に手を添えて、その中性的な造りをした顔を見詰めて言えばあっけなくも振り払われる手。貴様ごときが私を欲するか。にやりと笑みを浮かべながらのそれに、あるかもわからない俺の心臓は高鳴った。 <│back│>