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井吹龍之介


月、だろ。俺が口を開く前に遮って言われたその言葉に頷きを返す。あんたと居るから写ったんだ、その言葉の意味を求めて首を傾げれば。あんたがいつも月ばかり見るから、俺も、気になるんだ。ぼそぼそと小声で言われたそれは俺をいとも簡単に破顔させた。