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佐伯虎次郎


「海の日だな」
「ああ、それがどうかしたのかい?」
「またこいつはそんな爽やかな笑顔浮かべやがって」
「あは、電話越しなのに俺の表情が分かるんだ」
「だって虎次郎だし」
「ふうん、なんだか優越感」
「何が」
「だから」
「うん」
「俺のことを分かってくれるお前にだよ」
「ふうん」
「それにさ」
「ん?」
「お前と話してるんだ、そりゃあ笑顔にだってなるさ」
「あのさ」
「ん?」
「時々すげえ殺し文句吐くよな虎次郎って」
「あは、それはどうも」
「はあー」