勝呂竜士 寒い、と口に出せば途端に投げ渡されたカーディガン。勝呂は寒くねえの、俺の言葉に首だけで振り返った勝呂は緩く首を振った。京都のがえらい寒い、だと。勝呂の優しさに感謝しつつ肩に羽織ればほんのりと勝呂の匂いがして胸が暖かくなった。 <│back│>